良寛さんの 詩       (水曜日)


良寛さんの詩に 
  

『花は無心にして蝶を招き  蝶は無心にして花を訪ぬ』


という詩があります。


花は それぞれ美しく その花だけが持ついい匂いを放っています。けれど


も花は美しさや匂いで 蝶を招きよせようという魂胆で咲いているのではなく


ただ、自然のはからいで そこに花が開けば 蝶が飛んでくるし 蝶が何気なく


飛んでくれば 花はまた自然に開いて蝶を迎えます。

                    瀬戸内寂聴


花も蝶も 無心であると 寂聴さんは語ってます。


人は 成長するにつれて 無心の心を失い 欲望を生じ、心を濁らせます。


人間の欲望を仏教では 「煩悩」 といいます。


人間の 煩悩の数は除夜の鐘と同じ 百八つあるとされています。


私達も 不平不満を抱かず 無心に生きたいと思います。