「家族という名の孤独」という本を読んで

この本はもう何度も読んだが、何かあるごとに読み直してみる。精神科医で著者の「斉藤 学」さんは昔、国立久里浜療養所で1年ほど官舎が隣だった。 土曜日になると飲み会がはじまり、他愛もない話の中に・・とても哲学的な話が含まれていた。 今になってみると・・それがとても役に立っているような気がする。

 ★人は少々ブルーな気分で、適度な寂しさを抱えながら生きるのがいい。そんな日々の中でこそ、もう1人の人との出会いが何ものにも代えがたい温もりになるし、道端の緑の芽吹きに奇跡を感じることができるようになる。
 家族に包まれることは恵だが、家族の温もりに酔うのは危険である。人は人の群れの中で、真の孤独を感じる。そしてその孤独の痛みが、他人との関係を大切にさせる。家族の中で人は孤独を知り、他人を求める自己を知る。★<抜粋>
 

私は家族の愛情に飢えて育ったためか・・幼い頃からひとりでいる事も多く、今もひとり上手のような気がする。が、最近は年でしょうか??家族に依存する傾向にある・・。 「これではいけない」と背筋をのばすよう気合を入れるのですが・・・。 所詮人間は1人だと思うけれど、他人との関係は大切にしたいと思う。