sinfony2008-02-29

良寛の天といふ字や蕨出づ」 宇佐美 魚目


良寛は少年に頼まれて凧に「天上大風」と書いた。天上の大風に乗って空高く舞い上がれと願いをこめて。四字とも漢字だが、ひらがなのようにのびのびしている。その、自由自在な書体に春、大地から萌え出る早蕨(さわらび)の気配を感じての一句。 明日から3月・・月日の流れるのは早いものですね。