「お口の中に福の神」

にっこりと笑顔になれば、一番目立つ位置にある上部中央の2本の前歯。この左側には「大黒歯」、右側には「恵比寿歯」と名が付いている。いわゆる「大黒様」と「恵比寿様」は、日本では七福神がポピュラーになる前から親しまれ、神棚にペアで祀られていた二人の神様。歯をその並び方になぞらえて、こう呼ぶようになったのだとか。今では知る人も少ない名称ですが、昔はこれらの歯が欠けているとお金を失うとも言われたそうです。大きな袋をかつぎ打出の小槌をもつ大黒様は、出世.財徳の神。そして恵比寿様は関西では「えべっさん」として広く親しまれる商売繁盛の神。確かに、大切にしないとばちが当たりそう?そういえば、ほくほくと幸せそうな笑顔の事を「えびす顔」と呼ぶ。白くきれいな歯並びがのぞく笑顔は好印象。幸せは口元からと信じ、お口のケアに努めたい。(松風歯科クラブ情報誌より)